三重県議会議員(志摩市選出) 中嶋としき 活動報告:雑感もろもろ:藤波孝生先生がご逝去されました
TOPページ>雑感もろもろ >藤波孝生先生がご逝去されました

藤波孝生先生がご逝去されました

雑感もろもろ|07/10/28

 元衆議院議員の藤波孝生先生が本日(10月28日)午後4時過ぎに伊勢市民病院で亡くなられました。12月3日の誕生日を迎えることができれば75歳でした。

 故人のご冥福をお祈りし、生前の師から賜ったご恩に深く感謝申し上げたいと存じます。

 藤波先生は伊勢市を中心とした三重県南部を地盤として34歳で衆議院議員に初当選され、11回の当選を重ねました。その間、労働大臣や内閣官房長官、自民党の国会対策本部長などの要職を務められました。

 実は、私が政治家を目指そうと思ったきっかけとなったのが藤波先生との出会い。

 当時、私は中学生。
 政治のことなど何も分かりませんでしたが私の両親(特に父親)が藤波先生を応援していたこともあり、選挙の際には多くの支持者の皆さんが私の家に集まってくださいました。
 集まった皆さんは朝早くから夜遅くまで政治のこと、地域のこと、藤波先生のこと、、、などなど熱っぽく語られていました。

 ある日、藤波先生がそんなわが家へ。
 皆さんが集まっている部屋を通りすぎて(!)奥にある台所にまず来られて、お茶出しなどを手伝っている女性の皆さんに「えらい迷惑かけてすまんなぁ~」と笑顔でごあいさつ。
 その心配りに驚き、その後の皆さんとの会合の熱気にさらに驚き・・・。ある意味「異様な」までの雰囲気に、子ども心なりに政治が持つパワーを感じました。これが私にとって「政治家になりたい」と思った原点になりました。

 その後、大学を卒業してからも幾度かお会いさせていただきました。

 特に印象深いのは、藤波先生ご本人が主催し、平成7年から平成15年まで偶数月の1日に定期的に開催していた若手メンバーを集めた勉強会「青の会」。この会は、藤波先生ご自身が命名され、選挙とは切り離した組織として発足されたものでした。私もありがたいことに先生からお声をかけられ、発足当時から入らせていただきました。

 その「青の会」では、私を含め参加している各メンバーが若気の至りで口走る議論を藤波先生は遮ることなく、いつも嬉しそうに聴かれていました。そんな私たちの発言が一通り終わると先生のお話。
 「人の悪口を言ってはいけない。思うようにいかなくても人を責めてはいけない」というお言葉もいただきました。
 「自分が正しいと思うことをしていれば、必ずそれを見ていてくれる人がいて、いつか助けてくれるもの」、「信念を持って物事に取り組むと必ず迷いがでる。その時に、自分の信念がフラつくのが一番いけない。でもこれがもっとも難しい」・・・などなど心の奥底に染み入るような含蓄のあるお話をたくさん聞かせていただきました。

 時に藤波先生が深酒をされて珍しくはしゃいでいたこともありました。
 その際に「こうした異業種、同世代のメンバーが集まるきっかけに、この藤波がなれたことが嬉しい!みんなで力を合わせて伊勢志摩の将来を盛り上げていかなくてはいけないぞ!!」という趣旨のハッパをかけてもらったこともありました。
 そこで出会ったメンバーの皆さんとは今でも交流をさせていただいています。

 また、藤波先生の誕生日前後に行う「ざくろ会」という藤波先生を囲んでの忘年会にもご招待いただきました。平成11年(だったと思いますが・・・)の「ざくろ会」では私が司会までさせていただき、ちょうどその日が藤波先生の誕生日だったので、♪♪ハッピバースディ♪♪をかけたりケーキをお渡ししたりとサプライズ企画をさせてもらいました。先生は恥ずかしそうにされながらもとても喜んでいただけたことが印象に残っています。

 平成14年の年末。私に県議会議員選挙への出馬を薦めていただくお話があり、藤波先生にも相談をさせていただきました。
 そのときの先生のお言葉は・・・「まだ待て」・・・でした。
 さまざまなことを考えられてのお言葉だったのだと思います。その真意をお聞きすることは結局できませんでしたが、私が当選させていただいてご挨拶に伺ったときには本当に自分のことのように喜んでいただき、お食事をご馳走になりながらこれからの政治家としての心構えなどをご教示いただいたことを思い出します。

 その後も、さまざまな場面で先生のご自宅にお邪魔し、最近の政治状況や地域のこと、先生の支持者の皆さんの近況などをご報告いたしました。
 それをいつも嬉しそう、また時には懐かしそうにお聞きになられ、帰り際には必ず固い握手をしていただきました。

 今夜、藤波先生とは握手をできないまま、私は先生のご自宅を後にしました・・・。
 ただ、先生はいつものように優しいお顔をされていました・・・。

 改めて偉大な政治家だった藤波孝生先生のご冥福をお祈りいたします。
 また、藤波先生をずーっと支えてこられた奥様にも心から感謝を申し上げたいと思います。

 藤波先生、本当にありがとうございました。
 そしておつかれさまでした。
 ゆっくりとお眠りください。