救急医療を確保するには政務調査|09/09/17 志摩医師会が主催の「地域救急医療シンポジウム」に参加してきました。第一部が三重大学医学部附属病院救急部部長の武田多一先生による基調講演、第二部がパネルディスカッションでした。 地域の中核病院である志摩病院に頼ってきた救急体制が小児科、産婦人科、循環器系内科とドミノ倒しのように崩壊しつつあるなか、非常に時宜を得たシンポジウムとなりました。
第一部の武田先生のご講演では、全国的に見ても救急医療体制が崩壊している背景の説明がありました。よく指摘される「医師や看護士の不足」はもちろんなのですが、特に強調されていらっしゃったのが患者サイドのニーズの高まりです。よく言われる「救急車をタクシー代わりに利用する」とか「コンビニ受診」など、軽症でも安易に救急医療を求めたり夜間の空いている時間をねらって救急で病院を訪れたりといった悪質なケースだけではなく、最近の傾向は救急であったとしても専門医の診療を求める傾向が強いということを指摘されていました。「救急医療と専門医による時間外診療とは区別する必要がある」「救急医療の現場はすでに崩壊している」と切実な現場の声を聞かせていただきました。 県立志摩病院の運営体制について議論されているなか、救急医療体制の不備を解消することができたとしても利用する患者サイドの意識も変えていかないとまた救急医療が立ち行かなくなる恐れがあります。志摩病院が地域の中核病院としての役割を県が一定の責任を持つなかで継続させていくために私も全力を挙げて取り組んでいますが、同時に私たち患者サイドもかかりつけ医を持ち、日ごろからのコミュニケーションを深めるとともに、お医者さんに対する感謝の気持ちを忘れないなどの取組をどのように広げていったらよいのかを考えていく必要があると感じました。 こうしたなか、パネルディスカッションに参加された志摩地域医療を考える会や志摩の子ども達を守る母親の会の皆さんの活動をしっかりと支え、ともに行動することが重要だと再認識することができました。 |

