三重県議会議員(志摩市選出) 中嶋としき 活動報告:本会議:食の安全・安心の確保に関する条例
TOPページ>本会議 >食の安全・安心の確保に関する条例

食の安全・安心の確保に関する条例

本会議|08/06/18

 昨日の本会議において、議員提案された「三重県食の安全・安心の確保に関する条例」について、賛成と反対の討論が行われ、賛成多数により可決されました。

 この条例は、中国産ギョーザの中毒事件など食に対する県民の皆さんの関心が高まっているなか昨年9月に発生した赤福による偽造表示問題など食に関するさまざまな問題が発生したことを受けて、議員有志による検討会において7ヶ月かけて議論して作り上げてきたものです。

 健康被害を未然に防ぐため出荷の禁止や自主回収の報告義務(その公表)も課した規制も伴う条例です。そのため、全員一致で賛成して成立することを原則とする議員提案条例ですが、例外的に賛成多数の採決となってしまいました。

 反対の立場をとる会派(自民・無所属議員団、自民クラブ)の反対討論のポイントは次のとおりです。

<反対討論のポイント>
・条例づくりの段階から関係する団体等を交えて議論するなど、規制対象となる団体、県民との調整、協議が不十分ではなかったか。
・問題が発生していない農産品だけをとりたてて規制の対象としているのはいかがか。農産品の振興を図るという視点に欠けているのではないか。
・自主回収をした場合すべて公表の対象となると、風評被害を恐れてかえって自主回収が遅れる恐れがあるのではないか。


 一方、賛成の立場をとる会派(新政みえ、未来塾、自民党青雲会、共産党、公明党)の賛成討論のポイントは次のとおりです。

<賛成討論のポイント>
・これまでの法では抜け道があり、それをカバーする条例が必要と考える。
・農産品の振興には別途県議会として取り組んでいく。
・地産地消や食育を進める上でも規制条例は必要ではないか。
・今回規制の対象としたものは明確に「クロ」と判断される農産品のみ。「疑わしきは罰せず」の内容であり、生産者が普段から取り組んでいただいていることを網羅したものでしかない。
・こうした規制を設けることによって、消費者は安心感を持って三重県産品を口にすることができ、それがひいては三重県産品のブランド力向上、食料自給率向上、生産者振興につながるはずであり、つなげなければならない。


 賛成と反対、微妙な立場の違いであることが分かっていただけると思います。

 私は賛成の立場でこの条例を支持した一人です。生産者を悪い者扱いしているわけではなく、消費者を向いて消費者の信頼を得るために日々努力されている姿勢をバックアップし、「売れる」食品づくりにつなげるためにも、私はこの条例が必要だと考えます。

 もちろん反対された議員の皆さんが不安に思っている事項にも十分な配慮が必要です。こうした観点も含め、この条例の運用は県行政に委ねられるわけですが、的確な運用がなされているかどうかを条例を提出、成立させた議会としてもしっかりとチェックしなくてはならない、と改めて感じました。